東日本大震災から1週間が過ぎて、被災地の状況がより鮮明に見えるようになるにつれ、死者行方不明者の数は1万人を超え、原発の問題や、衣食住の問題、心のケアーなど、復興の道はまだまだ厳しいものがあるようです。
今後のくらしに不安を抱えながら生活を送る方々が、一日も早く心から笑える日が来ることを一同心よりお祈り申し上げます。
23年3月20日(日)レイクイナサ・F・C都田ダム第3戦報告
春分の日の前日ではありましたが、引佐湖の景色は、まだ冬のままでした。
でも、よくよく見れば、周りの木々や草花は日照時間の変化を敏感に感じ取り、小さな新芽をつけて春の訪れを教えています。
水深のある都田ダムでは水温が上がりにくいため、バスの活性も簡単には上がってはくれませんが、プラに入った方の情報では、厳しいながら若干の釣果も聞かれていたようです。
本日の水温は、朝8~9℃、昼頃10~12℃で風も無く、穏やかな一日、いなさ湖の春バスを探して参加者は、スタートして行きました。
12時の帰着が始まると「これだけの猛者が集まれば、誰か一人くらいは釣ってくるでしょう」などという甘い考えは微塵にも砕かれて、痛恨の完全試合、全員がノーフィッシュになってしまいました。
皆が口を揃えて言ったのは、ベイトが見つからないということ。
参加者の多くは、この時期の基本になる3mより浅いシャローのカバーやストラクチャーを丁寧に撃っていったはずで、ルアーもビッグベイトから小型ワームまで様々なルアーが投入されています。
しかし、数日前までの冷え込みが影響したのか、それとも18年振りのスーパームーン(満月が小さい時に比べて30%明るく、直径が14%大きく見えていた)の影響なのでしょうか、バイトを取った人がいたものの、ついにキャッチに至った人はいませんでした。
これからは三寒四温を繰り返しながら、いなさ湖の水温も序々に上がっていき、冷たい水がディープに沈み、まず表層の水のみが暖められます。 この暖かい水を求めてベイトもバスも表層を意識し始めます。
4月に入り、いなさ湖の周りの桜が咲きはじめると、ミノーやシャッド、スピナーベイトやクランクベイト等ハードルアーを使っての釣果が得られる季節がやってきます。
まずは、釣り場に行って釣りをすること、感じることが大事です。
釣れない日の多いこの時期ですが、ボウズでも決して無駄にはなりません。
春のバスを追いかけ、誰よりも早く魚の動きをつかむことは、アングラーとしての経験値を必ず上げてくれるものと思います。
以前「阪神大震災の時に家財を失い、勿論釣りの道具も無くなって3年程釣りが出来なかった方が、妻から釣りに行って良いよと言われて釣りに行き、その日、魚は1匹も釣れなかったけれど嬉しくて涙が止まらなかった。」という話を聞きました。
今回クラブの定期戦を行うにあたり自粛の声もありましたが「釣りをすることで少しでもお役に立てることがあるのではないか」「アングラーにとって釣りは究極の癒しであり、ブログを見ていただいている皆様にとっても僅かな癒しになれれば」という考えに至り、元々少人数の釣りではありますが、実施いたしました。
なおミーティングでは、今後、当クラブ参加費等の一部を義援金として使うことを決定いたしました。
浜松に住んでいる私達にとって今回の震災は、いつ自分達の身に降り掛かるかもしれない、まさに他人事では済まされない災害でした。
微力ではありますが震災にあわれた方々のお役にたてればと思います。
レイクイナサ・フィッシング・クラブ