夏場のキープコンディションの提言

miyabu

2015年04月21日 02:08

LIFCの会長、miyabuです。

LIFCはトーナメント運営を行っており、検量後まで
魚を可能な限りベストな状態を保つために
どうするのが良いのかを過去2年の記録データ集計
結果を公表し、その対応策を”推奨”として提言します。

これは私個人がトーナメント中に湖水データと魚を
キープした状態で内部循環、水の入替をしない条件で
水温/PH/酸素量/アンモニア量の視点で取ったデータで
あり、員数としては少ないが実際に都田ダムで3月-11月
のシーズン通じて得た、生きたデータから導いたもの
である。大会ルールとしてでは無く、知識として共有して
頂ければ幸いです。


<提言>
水温が25度を超えた場合、外部循環又は水の入替が
コンディションをキープする上で有効な手段として
推奨をする。
(PH上昇を抑え、酸素量が増し、アンモニア量を下げる)


<実測データ>
①湖水は水温に関わらず有害アンモニア量は"0"であった
②湖水はシーズン通じて概ねPH6.7程度で安定している。
②入替しない水は有害アンモニア量が0.25-0.5ほど上昇する
④入替しない水の温度が25度超えるとPHが最大1.5上昇する
⑤入替しない水の温度が25度を越えると内循環(ポンプ含)
では酸素量が湖水の6割程度に下がる


<アクアリウムの科学データ>
①有害アンモニア量はPH上昇するほど、温度が上がるほど増す
②有害アンモニア量はPHが1.0上昇すると10倍上昇するが
水温だと+10度で2倍程度であり、PH管理が依り重要である。

③薬品を使ったアンモニア抑制やPH抑制は、他の化学物質の
発生の危険性が増し、思わぬショック状態を招く恐れがある


アンモニア中毒 治療法&予防法

これまで私達が行ってきた対策は、水の入替や
エアレーター(内/外循環、ポンプ含)での酸素供給、
クーラーによる外温遮断、氷による水温上昇対策など
どれも一定の効果があったかと思いますが
本当に効率的であるのかには疑問がありました。
今回のことで、ある程度の方針をもって対処できる
かと思います。




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